腹話術の悲哀
去る8月14日に発表された内閣総理大臣談話は、古くて新しい談話であった。それは、「インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史」に言及し、「痛切な反省と心からのお詫びの気持ち」について触れていた。そして談...
憲法という規範
われわれが憲法と呼ぶ法規範は、法一般の歴史のなかでは比較的新しいものである。その憲法は、近代市民革命の成果を保存するという目的で制定されている。近代的な憲法の特徴は、人々の自由や権利を保障するために権力の分立を定め権力を制限することにある(1798年フランス人権宣言第16条...
この試煉の時に
これは試煉の時である。日本国民の平和思想が試煉にさらされている、と思う。 2013年の参議院選挙および2014年の衆議院選挙で自民党に大勝させ、公明党にも少し勝利を与えた時に、この2つの政党が憲法の手続きを無視して改憲まがいの行動に及ぶことを選挙民が支持していたとは思われな...
アジアの戦争、紛争地の現場から考えたこと
過去(歴史)から学ぶことなくして、私たちは未来を構想することはできません。残念ながら、安保法案を主張する安倍政権は、歴史的な事実から学ぶ意思を持たず、現実を直視することを通して、未来を語るという「力」も備えていないようです。 ...
「戦後レジーム」の更新にむけて
いま参議院で審議されている安保関連法案の最大の問題は、言うまでもなく、それが違憲だということである。憲法とその原理は新たな解釈によって活性化されていくが、集団的自衛権の行使を容認する政府解釈は、その解釈が必要となる十分な根拠をいまだに示しえていない(繰り返されるのは「安全保...
「声なき声」と「地域民主主義」
リレートーク、はじめます。 政経有志の会の事務局をつとめます小原です。わたしたちのウェブサイトへようこそ。これからこのウェブサイトその他を活用して、安保関連法案廃案のためにあれこれやってまいります。このリレートークのサイトでは、もの申したい教員が声明文だけでは語れなかっため...